インドネシアのジェバ海で14日、旅客船「Virgo Transport 8」が沈没し、129人が行方不明になっている。政府は108人を救出、6人が死亡したと発表した。船は243人を乗せ、東ジャワのスラバヤから南カリマンタンのバンジャルマシンに向かっていた。
救助活動の困難さ
救助活動は強風と波浪のため困難を極めている。国家救助機関のモハマド・サフィイ長官は、「現在の状況では水中救助隊の展開は不可能だ」と語った。同機関は622人の人員、17隻の船、5機のヘリコプターを動員し、救助に当たっている。
「気象条件が改善するのを待つ間、特殊技能を持つ人員の特定を行っている」とサフィイ長官は述べた。また、船の位置はバナジャルマシンのトリサクティ港から約150キロに位置し、通常5時間かかる所を、悪天候では9時間かかるという。
「強風と波浪により、船の乗組みが困難です。」
モハマド・サフィイ、国家救助機関長官
「我々は生存者を発見する希望を持ち続けている。」
船の背景と安全問題
「Virgo Transport 8」は1987年に日本で建造され、昨年まで日本で運航されていたが、今年インドネシアに売却された。インドネシアでは、17,000以上の島を結ぶフェリーが一般的だが、安全基準の厳格な執行が課題となっている。
同船の乗客数は243人で、乗組員30人を含む。船には89台の車両も積まれていた。政府は「最大乗客数は500人で、過積載ではない」と説明している。
国家救助機関のエディ・プラコソ氏は、船が強い波に衝突した後、スタブ側に傾いたと語った。また、運輸大臣のドディ・プワガンドヒ氏は、船の定員が500人で過積載ではないと確認した。
関係者の反応
乗客の家族はバナジャルマシンのトリサクティ港やスラバヤの港に集まり、消息を待っている。1人の家族は、「叔父の名前が乗客リストにあったが、救助されたと聞いた」と語った。

国家救助機関は、潜水ドローンや特殊部隊を活用して救助を強化している。モハマド・サフィイ長官は「さらに生存者を発見する可能性がある」と語っている。
「接触は日曜日の午前2時ごろに失われ、その2時間後、船がジェバ海のマサレムボ水域で転覆したと報告されました。」 エディ・プラコソ、国家救助機関職員
「船の位置はバンジャルマシンのトリサクティ港から約148キロ(92マイル)で、通常5時間かかる所を、悪天候では9時間かかります。」
アリアント・アーディ、国家救助機関職員
今後の展開
救助活動は気象条件の改善を待つ必要があるが、国家救助機関は24時間体制で対応している。インドネシアでは、過去にもフェリー事故が頻発しており、安全対策の強化が求められている。
119メートル(390フィート)の「Virgo Transport 8」は、国家救助機関が日曜日に公開した映像で、荒波の海に転覆し、赤と黒の船体の下側が露出している様子が映し出されていた。近くで小さなボートが乗客を乗せて浮かんでいるのが確認された。
先月、2隻のフェリーが火災に見舞われ、マドゥラ島で5人が死亡、バリ島を運航するフェリーで1人が死亡した。