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2024-09-17 06:05:00
「New Class of AI PCs」と題して発表された「Core Ultra シリーズ2」。
撮影:中山智
AIの波は少しずつだが、確実にノートPCにも広がりつつある。
ドイツ・ベルリンで開催中のIFA 2024にあわせて、インテルからノートPC向けプロセッサーの最新モデル「Core Ultra シーリーズ2(コードネーム:Lunar Lake)」が正式発表された。
Core Ultra シリーズ2は、前世代からAI性能などが強化されており、最上位となる「Core Ultra 9 288V」は、AI処理を行うNPUの性能は48TOPSで、CPUとGPUを合わせると120TOPS※と高いAI処理能力を持つ。
※TOPSとは:Tera Operation per Secondの略で、1秒あたりの兆単位での演算回数。AI機能の処理性能を表す際によく使われる。

NPUに加えてGPUとCPUでもAI処理ができる。
撮影:中山智

Core Ultra シーリーズ2なら従来のプロセッサーよりも高速にノイズ除去作業を終わらせることができるデモ。
撮影:中山智
そのため、PCメーカー各社の発表会ではPCローカルで動くAI機能についてのアピールが多かった。そのうちの目立った2社について紹介していく。
Acerが取り組むゲーム開発補助AI

3Dゲーム開発をより手軽に行えるGenMotion.AI。
撮影:中山智
また台湾メーカーのAcer(エイサー)は、IFA 2024にあわせて実施した製品発表会で、ゲーム開発会社・Winking StudiosのAIを使って3Dゲームを開発できる「GenMotion.AI」を紹介。
複雑な3Dアートワークとモーションキャプチャーを使った製作作業にAIを活用することで、より手軽かつ正確で精細なゲーム用のアニメーションが作成できるとのこと。これもプロセッサー自体に高いNPUを搭載しているからこその機能だ。
ASUSはビジネスに特化したAI機能

ビジネスでの利用でAI機能を大いに発揮できるとのこと。
出典:ASUS
同様にIFA 2024合わせで発表会を開催した台湾のASUS(エイスース)は、同社独自の機能として「AI ExpertMeet」を紹介。
これは主にWeb会議などビジネスでの利用時に効果を発揮する。
例えば、多言語同時通訳や画面上にウォーターマークを表示して違法コピーや流出を防ぐといった機能を装備。そのほか音声のノイズキャンセリング機能やカメラの高品質化といった機能も利用可能だ。

AI ExpertMeetではマルチ言語でのリアルタイム翻訳に対応。
出典:ASUS
仕事の仕方は「少しずつ」変わっていく
いま、PCだけでなくスマートフォンも含めて「AI」というキーワードをウリにすることが増えた。
とはいえ「AI」を使って何ができるかというと、これまでできなかったことが可能となるわけではない。写真のノイズ処理も音声の自動通訳も、いままでできなかった作業ではない。
では、AIによって何が進化しているのか。
Core Ultra シリーズ2のような進化したAI PCでは、これまで時間やマシンパワーを必要としていた作業が、高速かつ軽快にできる。
AIの普及で世界が一変するというのはよく言われているが、クリエイターやビジネスでの作業が「ちょっとラクになる」というのが現状だ。
とはいえ、新しい技術で即座に世界が一変することはなく、この「ちょっとラクになる」を重ねていくことで、気がついたら以前とは世界が変わっていたというのが一般的な道筋になる。

Core Ultra シーリーズ2搭載PCが、Windowsの「Copilot+ PC」に対応するのは11月。Core Ultra シーリーズ2の実力をみるにはこのタイミングになりそうだ。
撮影:中山智
インテルも含めプロセッサーやPC、OS、ソフトウェアメーカー各社の取り組みによって、一般ユーザーがAIの恩恵を受けられるのは始まったばかり。
そのため世界の変化をより加速させるには、AI PCの普及がポイントとなるのは間違いなさそうだ。
(取材協力:インテル)
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