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2024-03-15 08:30:00
自分の賃金が適正かどうかを把握するのは簡単ではない。
キンベリーウッド/シャッターストック
- 労働者の半数近くは、自分は不当に低い賃金しか支払われていないと考えている。
- だが、興味深いことに、人は往々にして、自分が正当な報酬を得ているかどうかの判断を誤ってしまう。
- しかし、手間暇を厭わなければ、詳しい情報が得られるはずだ。あなたの賃金が不当に低いことを示す15のサインを紹介する。
賃金が不当に低いと感じるのは、仕事で最も落胆することのひとつだ。
「それは当たり前だ。なぜなら、多くの人にとって、報酬は、自分が仕事でどれくらい成果をあげているか、進歩しているか、そしてどれくらい高く評価されているかを示す明確なリトマス試験紙のようなものだからだ」と職場環境の専門家で、『オフィスの暴君を手なづける:幼稚な上司をコントロールし、仕事を成功させる方法(Tame Your Terrible Office Tyrant: How to Manage Childish Boss Behavior and Thrive in Your Job)』の著者でもあるリン・テイラー氏は言う。
世界中の3万1000人を超える労働者を対象とした2016年のグローバル労働力調査によると、米国の労働者の半数近くは、自社あるいは他社で同じような仕事に就く労働者と比べて、自分は不当に低い賃金しか支払われていないと考えている。
ペイ・スケール(PayScale)の2016年報告書は、さらに厳しい結果を示す。調査対象の労働者の約3分の2が、自分の価値に見合った報酬を与えられていないと感じていると回答したのだ。加えて、労働者が仕事を辞めた理由の上位にも、低賃金と感じたことが挙げられている。
だが興味深いことに、人は往々にして、自分が正当な報酬を得ているかどうかの判断を誤ってしまう。ペイ・スケールの調査では、自分の市場価値に見合った報酬を与えられている人の3分の2は、賃金が不当に低いと感じており、自分の市場価値以上の報酬を与えられている人でさえ35%が同様に感じていた。
「多くの企業は従業員の給与に関する情報を明かしていないため、自分の賃金が同僚の賃金と比べてどうなのかを把握するのは、必ずしも簡単ではない」とテイラー氏は言う。「でも時間をかけて調べたりサインを探したりするのを厭わなければ、昇給を求めるべきか、それとも会社を辞めるべきか、もっと詳しい情報が得られるだろう」
以下に、あなたの賃金が、本来あるべき水準よりも低いことを示す、15のサインを紹介しよう。
1. 自社サイトに掲載された自分と同じ職務の求人で、高い報酬が提示されている
「会社にあなたと同じポジションが複数あり、求人の職務明細書があなたのものとよく似ていて、しかも給料が高い。それが最も明らかなサインのひとつだ」とテイラー氏は言う。
ときどき自社の求人情報を調べて、これらをきちんと把握しよう。そして、新しい従業員の報酬をチェックし、「あなたの現在の経験や社内での役割を踏まえて、それが合理的に感じられるかを確認しよう」とビジネス関係の講演活動を世界中で行い、『ユーモアの利点(The Humor Advantage)』の著者でもあるマイケル・カー氏は話す。
2. 自社収益が急増しているのに、自分の給与はほぼ変わっていない
あなたが勤めているのが非公開会社の場合、公開会社と比べて収益の伸びを測定するのは難しい。
「でも通常の業務のなかで、会社の成長についてマネージャーと議論することはあるだはずだ」とテイラー氏は言う。「その時こそ、深く掘り下げるチャンス。会社が1年で20%の成長を遂げたのに、あなたの給与はそれほど伸びていないという事実があれば、昇給を強く求めることができるだろう」
3. 最初の仕事の給与が相場を下回っていて、その後大きな変化がない
最初に仕事に就いたときの給与を思い返してみてほしい。もしかしたら、どうしても仕事が欲しくて、低いとわかっていた給与を受け入れたのではないだろうか。その頃からあなたがどれくらい進歩したかを考えてみよう。収入がほとんど変わっていないとしたら、不当に低い賃金と言っていいだろう。
「低い賃金からスタートすると、遅れを取り戻すのは難しいかもしれない」とテイラー氏は言う。
4. 経験や教育水準が自分と同じぐらいの同僚よりも給与が低い
人がお金について率直に話すことは滅多にないし、そうした行為が禁じられている会社も多い。だが、同じ業界で同じくらいの経験を積んだ人たちが職場についてざっくばらんに話し合い、給与の話題がのぼるような団体や業界交流会があるかもしれないと、カー氏は言う。
「そうした会話を耳にして驚くことがあれば、あなたの賃金は不当に低く抑えられている可能性が高い」と彼は言う。
5. 責任が大きくなったのに、給与は上がっていない
「上司があなたの職務を増やし、追加の仕事を与え、とりわけ責任を増やし続ける一方で、昇給をせず、昇給について話し合おうともしなければ、それはあなたの賃金が不当に低いサインかもしれない」とカー氏は言う。
さらに、役職が上がったにもかかわらず、それが給与に反映されない場合も同様だ、とテイラー氏は言う。
6. 職場の誰もが賞与をもらっているように見えるのに、自分はもらっていない
同僚のあいだで年次賞与や業績手当が話題になっているのに、あなた自身はもらったことがないとしたら? それらについて調べたほうがいいだろう。
単なるミスかもしれないが、そうでないのなら、自分はなぜ割増金をもらっていないのか、理由を把握するべきだ。特に、自分にはそれを受け取る資格があると確信しているのなら、きちんと確認しよう。
7. 需要の大きい専門分野で働いている
ほかの仕事よりも需要が高い仕事もある。
「たとえば、サイバーセキュリティやSEO/SEMマーケティングの仕事は需要の高い分野だ。それに対して、自動化が進んでいるポジションもある。あるいは、人材の供給が多いけれど、需要が減っている仕事もある」とテイラー氏は言う。「自分の専門分野が一般的な求人市場のなかでどんな位置にあるかを考えてほしい」
8. 「雇ってもらえるだけで幸せだ」と考えている
仕事があるだけで幸せだという自己満足のマインドセットに陥っていないだろうか? ほとんどのマネージャーはそれに気づいている。そして、あなたがすでに満足した従業員であるのなら、わざわざ「非常に満足した」従業員にしようとはしないだろう、とテイラー氏は言う。
9. 理由はあなた自身にあるかもしれない
すでに人事評価の時期が過ぎてしまったか、あるいは昇給がなかった場合、賃金が不当に低いと考えられる理由はあなた自身にあるのかもしれない、とテイラー氏は言う。
10. 自社の離職率が高い
すばらしい職場文化がありながら従業員の離職率が高いとしたら、それは組織全体の賃金が本来あるべき水準を下回っているサインかもしれない、とカー氏は言う。
11. 何となくそんな気がする
「もしあなたが無意識であっても会社に『貸し』があると感じて、昼休みを異常に長く取ったり、時々事務用品を盗んだり、あるいはほかのちょっとした方法で職場の物を利用したりしがちだとしたら、それはあなたが、賃金が低いと何となく感じている明らかなサインかもしれない」とカー氏は言う。
12. 賃金交渉をしたことがない
サラリー・ドットコム(Salary.com)の分析によれば、賃金交渉をしないと、キャリア全体を通じて100万ドル(約1億5000万円)を超える損害が生じる可能性があるという。
13. キャリアパスについての相談を上司にはぐらかされる
あなたは自分の長期的なキャリアの成長について上司に相談できるだろうか? そうした相談に乗りたがらない上司もいる。給与の話題や、話し合う覚悟ができていない複雑な問題につながる可能性があるからだ。
「たとえ上司がそういう態度でも、それをいつまでもうやむやにすべきではない」とテイラー氏は言う。
14. 昇給がごくわずかである
昨年あるいは過去2年間に昇給があったものの、1%から3%アップの範囲だったとしたら? 所属する部署、会社、業界にもよるが、あなたの所属先がとりわけ低賃金の場合、あなたの賃金も不当に低い可能性がある、とテイラー氏は言う。「日常的に得られるフィードバックや情報に大きく左右される」
15. 賃金が不当に低いことを示す最大のサインは、オンラインツールで明らかにできる
これまで挙げたサインのいずれかに心当たりがあるのなら、それをきっかけにオンラインツールで調べてみよう。
ハリス・ポール(Harris Poll)の調査によると、自分が就いているポジションについて、地域の労働市場での適正な報酬を知りたいと回答した労働者は69%にのぼった。
だが、便利なオンラインツールがたくさんあるおかげで、自分の報酬が適正かどうかわからないという言い訳はもはや通用しない。
ネット上の市場価値把握ツールを使って、現在の給与、役職、勤務先、勤務場所、経験を入力すれば、あなたの市場価値が時期を追ってどう推移してきたか、あなたと似たような労働者と比べてどうなのかを確認することができる。
結局のところ、あなたの賃金が不当に低いことを示す最大かつ最も明確なサインは、市場価値よりも低い賃金しか得られていないというデータの存在なのだ。
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