新種「Nagatitan chaiyaphumensis」の発見
2016年にタイ北東部で発見された脚の骨の化石が、長年の研究を経て新種の恐竜であることが判明しました。この恐竜は「Nagatitan chaiyaphumensis」と命名され、タイ国内で命名された恐竜としては14例目となります。
研究チームの分析によれば、Nagatitan chaiyaphumensisはディプロドクスやブロントサウルスが含まれる「竜脚類」の一種です。このグループの恐竜は、長い首と太い脚、そして巨大な腹部を持っているのが特徴であり、植物を主食としていたことが分かっています。
巨大な体躯と生息年代の特定
今回の調査で明らかになったこの恐竜の規模は、現代の比較対象であるティラノサウルス・レックスを大きく凌駕します。報告によると、Nagatitan chaiyaphumensisは全長が約89フィート(約27メートル)で、体重は約6万ポンド(約2万7千キログラム)に達しました。比較として挙げられる大型のティラノサウルス・レックスは、全長が約39フィート(約12メートル)、体重が約1万5千ポンド(約6,800キログラム)程度とされており、今回の発見がいかに巨大な生物であったかを裏付けています。
この恐竜が生息していたのは、白亜紀前期の終わりにあたる約1億2千万年前から1億年前の期間です。研究者らは、この地域が後に海面上昇によって地形が大きく変化する以前に生存していた、最後の巨大竜脚類の一種である可能性が高いと指摘しています。
